今年も年初に1週間の休みをいただき、旅に出てきました。
自営業なので自分で休みを勝手に取れるとはいえ、長期の休みはやはり心苦しくなります(し、懐も苦しくなります)。
休み期間中に、施術をご希望であった方にはご不便をおかけしてすみませんでした。
今回は、施術の旅でした。
訪問先でお客さんに施術をしたり、自分がお客さんとして施術を受けたり、練習会に参加したりでした。
その中で印象に残ったことを二つ書きたいと思います。
一つは、自分が受けたマッサージでの事。
ディープボディーワークという、深部へのアプローチを重視した、ゆっくりと深く圧をかけていく(と私が思った)テクニックを使っています。
「表層をなでるだけ」のようなマッサージではないので、痛いくらいの時もあるのですが、ゆっくりと息をしながらその痛みを感じていました。
場所によっては結構痛かったことを施術の後にお話したら、
「痛いからといって逃げるのではなく、その痛みと向き合い、耐え、受け入れることで、今までと違った変化が起こるかもしれない」とおっしゃいました。
確かに、施術の後で肉体的な変化を感じたし、体の奥でちぢこまっていたものが解放され気持ちも一緒に外に出て光を浴びたような気持ちになりました。
うまくは説明できませんが、「これはすごい」と思いました。
自分が普段してしているトリガーポイントも痛いくらいのときがあるのですが、ここまで「痛み」に対して重きを置いていませんでした。
「痛くてもガマンしてね」くらいの扱いでした。
痛みの必要性とはなんなのか?ということを考えさせられる施術でした。
誤解の無いようにしたいのですが、ここの施術は決して不快でも乱雑でもありませんし、ずっと痛いわけではなく基本的に心地よいものです。
私も、ただ闇雲に痛いものを望んでいるわけではありません。
ディープボディーワークは、私が去年習ってきたエサレン研究所で教えられています。
多くの方が、エサレンマッサージと組み合わせて行っているようです。
私はまだエサレンを習ったばかりで、これを習得するほうが先決なのですが、
早くその次のディープボディワークも知りたいと思いました。
施術の勉強には、なかなか終わりが無いようです。
そして印象に残ったことのもう一つが練習でのことです。
自分が習ってきたエサレンマッサージを、先輩に受けてもらいました。
自分はマッサージの経験もそれなりにあるので、実は内心「自分ってこんなにできるんですよ」みたいなお披露目のような、成り上がりの気持ちがありました。
で、実際に施術をしてみたのですが、どうも自分の中でエサレンマッサージをしている気持ちになれませんでした。どうやら先輩も同じ事を感じていたようです。
この練習では、新しく習った技を試してみたいというテクニック的なことばかりに気持ちがいって、エサレン本来の「アウェアネス(気づき)」や「コネクション(つながり)」が全くおろそかになっていました。
言わば、「心がこもっていない」施術だったのです。
全然ダメでした。
逆に、過去に何度か自分でも「うまくできた」と思える施術がありましたが、その時はアウェアネスやコネクションがしっかりできていて、海の中で波のリズムを感じながら演じているようでした。
今回の練習で、自分はエサレンマッサージで大切な基本中の基本がまだまだ習得できていないと実感しました。
まだまだ練習の余地は多そうです。
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