1週間仕事を休んで、研修に参加してきました。
二つの研修をハシゴしてきたのですが、
一つはエサレンマッサージのマスタークラス(2日間)、
もう一つはディープボディワークという合宿ワークショップです(5日間)。
ディープボディワークをすごく簡単に説明すると、体の深部の筋肉に効かせるマッサージテクニックです。
ゆっくりと長く持続した圧で押すところは、僕がよく使うトリガーポイントセラピーと似ています。
ディープボディワークは、エサレンマッサージの先生であるペリーが主にエサレン研究所で教えていることもあり、エサレンマッサージと組み込ませて施術することも多いようです(私もそのつもりで習いに行きました)。
深部の筋肉に効かせる為、強めに押すのですが、決して早くは押しません。
早くて強い圧は脳に恐怖感を与えてしまい筋肉が緩まないからです。
ゆっくりと忍び寄るようにじわじわと効かせます。
自分も実際に体感したのですが、「痛い」「怖い」と、「筋肉が緩む」「そのまま続けて欲しい」との差は紙一重。
確かに、早くて強すぎる圧は怖くなって力んでしまいますが、ゆっくりと押すと不思議と強さを受け入れられます。
これがなかなか難しい。しばらくは練習が必要なようです。
今回のビデオではありませんが、参考にどうぞ
この研修にはエサレンマッサージの関係者が多く来ていますが、そのエサレン先輩の一人に自分のエサレンマッサージを見てもらいました。
感想でもらった言葉が勉強になりました。
『受けていて不快なことは無いけど、「モノ」として扱われているような感じがする。
「俺はあんなことができる、こんなこともできる。それをやってみるから受けてみろ。ただし、気に入らなくても知らないよ」』
私の施術を受けて、こういう印象をもったそうです。
確かにそうだったかも知れません。
その人のことを考え、その人に寄り添うような施術というより、自分があらかじめ考えておいた、効率よくできる手順を一から順番に行っているだけ、だったかもしれません。
この先輩には見透かされているなと感じました。
そして、きっとお客さんの中にも見透かされているんだろうなとハッとしました。
研修中のムーブメント(=体操、軽運動みたいなクラス)で、「体のすべてを地面に着ける」というのがありました。
体は立体的なので、もちろん同時にすべての面を地面に着かすことはできません。
なので、ごろごろ床に寝転がったりあちこちに動いたりをするわけですが、この動きが不思議と気持ちいい。
背中をつけて、脇の下をつけて、顔をつけて、頭長をつけてなどとゴロゴロ動いていると、普段伸びていない所・動かされていない所が実に気持ちよく動かされます。
そして、この動きを他の人で見ていたら、エサレンマッサージのストレッチ系の動きに似ていることに驚きました。
普通のマッサージでストレッチというと「○○筋を伸ばす」という目的で行いますが、エサレンの場合はどうにも違う。
ただなんとなく大技的に体を動かす(ように僕には見えていた)のがどういう意味で行っているのか今ひとつわからなかったのですが、もしかしてこういう意味を持っていたのかなと思いました。
グラウンディング=「地に足をつける」という意味になるのでしょうか。
エサレンマッサージのストレッチは、マッサージテーブルの上でグラウンディングを表現したかったのかも知れません(と僕は思ったのですが、実際はどうなんでしょうか)。
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