「気づきのセラピー はじめてのゲシュタルト療法」 百武正嗣:著
を読みました。
ゲシュタルト療法とは心理療法の一つで、エサレン研究所とも関係が深いです。
心理学の知識ゼロの僕ですが、わかりやすく読めました。
ボディワークに興味のある方には一読をお勧めします。
エサレンマッサージの資格認定コースでゲシュタルトについての講義がありましたし、
「いま-ここ」や「気づき(アウェアネス)」「地に足をつける(グラウンディング)」などの用語はいつも聞いていましたが、正直に言って理解できていませんでした。
この本を読んで、少しわかった気がします。
エサレン(ボディワーク、マッサージ)をするのに参考になった考えを、この本からいくつか引用します。
・「学歴、表情、血液型などいくら個別に分析してもそれはあなたの一部分であり、個々の要素をいくら足してもあなた全体にはならない。」
→足、手、背中、肩はあくまであなたの一部分。あなた全体を癒すにはあなた全体をみなくてはいけない。
・「クライアントの過去に焦点を当てる必要はない。クライアントに起こっていることはすべて『いま-ここ』で起きていることです。現時点で起きていることに注意を払い、観察すればクライアントのすべての問題が表れている。」
→治療的施術だと、主訴を聞きそこを治療するのが一般的です。
もちろん問診をすることは必要ですが、いま目の前のクライアント(患者)の状態から感じ取ることも重要です。
また、この文章もとても印象的でした。
「ヨーガの行者は一人で修行をする。人の居ない山奥や森の奥深くに入って行き、瞑想をする。一日に何時間も自分の好きなだけ瞑想ができる場所を探して彷徨うのである。その場所に出会うことができた行者は、自分が信じている最もよいと思う方法で瞑想を行うのである。この聖地を探そうとしないで己の悟りの道を他者にあずけてしまうヨーガの行者は、高名な師を求めようとする。このようなヨーギ(ヨーガ行者)には決してたどり着く聖地はやって来ないのである。」
エサレン資格認定コースでいつも言われていた「いまーここ」の意味が、ようやく少しわかった気がします。けど、これをセッションで表現するのは難しいです。まだまだ練習が必要です。
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