先日読んだ本「ダライ・ラマに恋して」の著者「たかのてるこ」さんの本をまた読みました。
「モンキームーンの輝く夜に」 幻冬舎
ラオスを旅する途中にラオス人と恋をして婚約してしまうという、恋愛+旅行記です。
現在進行形の恋愛を書いているのですが、すごい度胸だなと思います。
小説ではないですからね。別れたらどうするんだろうと思っちゃいます。
(結局のところ、二人はその後は別れてしまいますが)
この本を書いたときは、真剣に疑う余地も無く相手のことを愛していたんでしょう。
フィクションであれノンフィクションであれ、そういう恋愛物語は美しいものです。
なかなか良い本でした。
ラオスってどこなのか、どんな国なのか、わからない人も多いと思います。
自分もそうでした。
ざっくりとした位置では、東にベトナム、西にタイ。
一党独裁の社会主義国で、経済的には最貧国(後発開発途上国)。
比較的安全なのですが、最近まで鎖国状態だったのか、日本人観光客には馴染みが薄いです。
タイの豊富な観光資源に比べて、ラオスは何もない。
観光客は、朝に托鉢を見て、夕方に夕日を見るくらいだそうです。
この何にもないラオスに最近無性に惹かれているのですが、この本を読んでさらに惹かれました。
ああ、行きたいなぁ。
先日、NHKで たかのてるこ さんの番組がやっていました。
ツバルを旅する内容です。
本を読んでかなり陽気な人だなとは思っていましたが、テレビで見たら予想を上回る陽気さでした。
まさしく、大阪のオバチャンのノリ。
こういう、度胸というか馴れ馴れしさというかフレンドリーさが言葉の壁を越えるのでしょう。
人見知りでシャイな僕としては憧れる部分です。
彼女の本に「私は英語が得意なわけではないから誤解しないように」と注意書きがあったのですが、テレビで彼女がしゃべっているのを聞いてびっくり。
本当に片言です。カタカナ発音の単語を並べている感じです。
(もしかしたら、撮影以外のときはそれなりにしゃべっていたのかもしれないが)
僕もしゃべれるわけではないですが、彼女もたいしてしゃべれないですね。
けど、彼女が現地の人たちと溶け込んでいくの行動を見ていると、言葉以上に大切なものがあるんだなと感じざるを得ませんでした。
番組の内容として、ツバルの人の優しさもよかったですが、テルコさんの陽気さも元気をもらえてよかったです。
NHKだからまた再放送するかもしれません
http://cgi2.nhk.or.jp/navi/detail/index.cgi?id=12n8620120814ツバル:
ラオス同様、どこにあるのかすぐに思い浮かびませんでした。
フィジーの近くかな?けどフィジーってどこ?
ポリネシア?ミクロネシア?
こんな感じで、なんとなく太平洋の島としかわかりませんでした。
ツバルといえば、海面上昇か地盤沈下かで島がもうすぐ沈んでしまうということと、インターネットの国のドメイン「.TV」をどっかの企業に売ったということくらいしか思い浮かびません。
テレビで知ったのは、ツバルは本当に小さな島。日本からだと乗り継ぎは最低2回、約40時間。飛行機は週に2便のみ。人口はたった1万人弱。
テレビで見る限りでは、笑顔の絶えない国でした。
すごく行ってみたくなりました。行って何がしたいわけではないのですが、憧れます。
ツバルとラオスに共通するのは、最貧国で経済的には貧しいのですが、自然が豊かで自給自足の生活ができる。
現金は無くても、食べて生活する分には十分。
(現在のツバルは塩害で作物が育たないようですが)
ラオスは「最貧国」なのに国民が肉体労働をしたがらないからと、建築現場などでは、東南アジアでは裕福なほうのタイ人が出稼ぎに来ているそうです。
怠けてる?
けど、働く必要があるから働くのであって、必要が無ければ働かなくてもいいのが本来ですよね。
ラオス人にとって、普通にしてれば食べていけるのだから、わざわざ重労働をする必要が無いのでしょう。
勤勉の代名詞みたいな日本人はアクセク働いています。
昼寝でゴロゴロしている(らしい)ラオスやツバルの人たちとは考え方も状況も違うわけですが、日本人(含め先進国の人)は必要以上に働いてストレス溜めこんでいます。
彼らには日本人にはない豊かさがあることでしょう。
ユートピアのような国で自給自足で暮らせるのは幸せだけど、周りの国がもし攻めてきたらどうするのかと心配になります。
特に、尖閣とか南沙とかの問題を見てると、どこの国も用心したほうがよいでしょう。
軍事力・政治力を持つにはある程度の経済力が必要です。
日本のように国を守るだけの経済力も必要だし、ラオス・ツバルのように経済力とは関係のない豊かな生活も憧れる。
なんだかいろいろと考えて、まとまりがつかなくなります。
けど、やはり、豊かな自然と笑顔のある土地に憧れます。
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