先日、とある女性の知人のところに施術に行きました。
更年期の影響か以前と比べてかなり太ってしまい、おばちゃん体型です。
健康でさえあれば多少太っていても構わないと僕は思っているのですが、女性はなかなかそうは思わないもので、かなり気にされているご様子です。
太っていることを気にするのは悪いことではないでしょうが、ただ一つ気になったことがあります。
それは施術の間、ずっと「太った」「太った」と連呼しているのです。
気心知れた僕との間なので、軽い気持ちで本音が出てしまったのでしょう。
別に、それを聞いているのが苦痛だとか言うわけでもありません。
ただ、あまりに「太った」という話ばかりが続くので、この人の頭の中は「太った」で一杯なんじゃないかと心配になったのです。
ある本を読んだときに、「頭の中で考えていることが、そのように実現されていく」ということが書いてありました。
暗示ですね。
「太った、嫌だ」ばかり考えていると、もっと頭の中が「太った自分」と「太った自分が嫌だ」で埋め尽くされてい、もしかしたらさらにそういう自分になるよう拍車をかけていってしまう気もします。
太ったという事実と、それが嫌だという事実は確かでしょう。
しかし、少し考え方を変えて、「ぽっちゃりしてるのもかわいい」とか「太ったのは、健康を見つめなおす良いチャンスだ」とか「寒天はローカロリーでおやつに最適」とか「息が切れないあの細かった頃に早く戻りたいな」など、前向きなことを(多少、強引にでも)考えたほうがいい気がしました。
しかし、こういうことって自分でもしているんですよね。だからその知人に対してより、自分の考え方を気にするいい機会となりました。
「太った」を連呼してくれてありがとう。
だけど、「太った私もかわいい」と連呼してもいいと思いますよ。
[2回]
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