カウアイ島ではロミロミの先生にお会いしました。
私の直接の先生ではないのですが、以前に日本でセッションを受けたことがあります。
私はロミロミについては詳しくないのですが、分類するとテンプル式になるのでしょうか。
「静」というよりは「動」な感じです。
肘や前腕を使った連続的な動きやロングストロークも多く、「ロミロミ」っぽい感じです。
私が彼のロミロミで好きなのは、立体的なところです。
通常、マッサージではマッサージテーブル(ベッド)にシーツを敷きますが、彼はシーツを敷きません(もしくは、途中から外す)。
ロミロミはオイルマッサージなのでテーブルの合皮と体がすべる感じになるのですが、そのすべりを上手く利用して、マッサージテーブルと体の間に手や腕を入れたり、僕の体の向きを変えたり持ち上げたりします。
エサレンだとシーツを引っ張ってがんばらなきゃいけないことを簡単にしてしまいます。
上から下からと手が来て、不思議な感覚です。リズムがよいのでちょっとしたトリップ状態になります。
すごくアクロバティックで私は好きなのですが、心を鎮めたいような落ち着いたマッサージを好む人には向かないかもしれません。(というか、そういうのを望む人にはそうのように対応するのでしょう)
私はセッションに非日常的な体感を入れたいと思っているので、すごく参考になりました。
彼のストロークのリズムは私より早めです。
というか、私がゆっくりなので、これが一般的なスピードなのかもしれません。
私がゆっくりめなのは、筋肉をしっかり捉えたいのと(早いとずれてしまうことがある)、ストロークしながら相手のことを感じたいからですが、早いリズムはそれはそれで心地良いと思いました。上記のことが早いリズムでもできるようになればいいのですね。
他の人から受けるのは勉強になりますね。
ちなみに、今年11月に宮古島でワークショップがあるそうなので、ご興味のある方はお問い合わせください。
彼といろいろとマッサージ談義をしました。
私がエサレンマッサージで求めるもの、例えば「今・ここにいることの感覚」や「自分のことに気づくこと」や「治すや与えるのではなく、そのお手伝いをする」などを語ったら、ロミロミでも同じことだと言っていました。
最初にロミロミのワークショップに出たのが3年前。そこからエサレンを学び、他のことも学んでいきましたが、またロミロミにつながっていくような気がします。
カウアイ島の滞在中も練習をさせてもらいました。
今回は通常のセッションとは違って、思いつきでその時に感じたことをやろうと思いました。
普段はどうしても「全身満遍なく、左右きっちり同じ事、首・肩・腰など主要なポイントは欠かさず」みたいになります。「職業的なしがらみ」ですね。
今回の練習はそのしがらみがを取り除けて、普段と違う感じのセッションになりました。
逆に言うと、いかに普段が職業的なしがらみに束縛されているのかとも感じました。
いけませんね。
この時は(ハワイ島のときもそうでしたが)、受け手のことを感じながらセッションをしていました。
受け手の体のことだけではなく、心のことも。
もちろん私に相手の心の中がわかるわけではないのですが、なんとなく「優しくされたい」「いたわってもらいたい」「つらいことがあった」「無理してがんばっている」みたいなことを感じました。
そんなときに、「大丈夫だよ」と優しく触れてあげたり、勇気付けるような気持ちをこめたり、時には揺さぶって気持ちをリセットさせるようなこともしてみました。
うまく相手に働いたでしょうか?
わかりません。
だけど、これは仕事ではない練習なのですから、いろいろと思うことを試させてもらいました。
[2回]
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http://oil.blog.shinobi.jp/Entry/524/⑤カウアイ島でのマッサージ練習