NHKで放送された海外のドキュメンタリー番組を見ました。
「低価格時代の深層」
http://www.nhk.or.jp/wdoc/backnumber/detail/130708.html
ディスカウントストアーや工場式畜産などを例に、低価格化がもたらす弊害についての内容です。
安いほうが消費者は助かります。自分も、高いものと安いものがあったら、安いものを選ぶことはあります。今まで高かったものが安くなったおかげで、買えたり利用できたりするなどの恩恵に預かることもできます。
しかし、度を越して安さだけを求めた結果、どこかに負担が掛かっている事実もあります。
人件費を削るために常に解雇を行い、
環境破壊を起こし、
低賃金で働かされる地元には利益をもたらされず。
低価格の商品を作る人は、低賃金で働かせれ、困窮した生活を送り、地域も疲弊する。
「安い」と喜ぶのは部分的なものであり、「安さ」が貧困を作り出す原因となっているとこの番組は説くのです。
すなわち、安さを求める人が貧困を作り出す。
高いものには高いなりの理由があり、安いものには安いなりの理由がある。
納得のいく理由があるなら高くても仕方ないと思うが、なかには納得のいかない理由で高い場合もあり、そういうのは喜ばしくない。
良いアイデアのおかげで安くなるのなら大歓迎だが、どこかで誰かを苦しめるようなことが起こるのなら安くても困る。
すべての値段に理由が書かれているわけではないので、消費者としては値段を基準に選ぶことが多い。
しかし、これから人々が賢く生きていくためには、値段だけを基準にしないで別の基準も持つべきである。
そういう調べものが好きな人もいるが、面倒だと思う人もいる。自分もそう。
何気なく買う物がすべて適正価格でありすべて世の中のためになっていてくれたなら楽だと思うが、現実はそうではないのが残念なところです。
結局のところ、消費者一人ひとりが少しでも考えて行動するしかないようです。
[1回]
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