ここからクム・アルバのロミロミワークショップについて書いていきます。
クムとはハワイ語で「先生、師匠」のような意味です。
アルバ・アンドリュース氏に親しみをこめてアンクル・アルバとも呼んでいます。
クムアルバはパーオラというロミロミのグループを率いています。
パーオラにはポーマイカイという若い女性のクムもいます。
今回のワークショップでは、主にポーマイカイが教え、お弟子さんたちがサポートに入り、大御所のアンクルアルバは要所で出てきていました。
クムアルバのロミロミは一言で言うと治療。スパロミ(スパで行われているロミロミ)とは一線を画します。
施術の流れは、問診、着衣でのストレッチ(というか整体)、アジャストメント(関節矯正)、オイルマッサージです。
アジャストメント(首や腰の関節を鳴らす、いわゆる「ボキボキ」)はカイロプラクティックのテクニックと似ていますし、全体の流れもカイロのようだと思いました。
クムアルバのアジャストメントがカイロの影響を受けたのか、それとも偶然や必然なのかは聞かなかったのでわかりませんが、着衣のストレッチとオイルマッサージは、ルアというハワイ伝統の武術に基づくようです。
型を演ずるのがロミロミやフラダンスであり、それを対戦させればルア(武術)。
オイルマッサージは、前腕を使うという点ではいわゆるロミロミっぽいですが、優しい感じではなく、かなり効かせる強さで行います。
ワークショップ後半では、オアフ島にあるクリニックに見学に行きました。
ここは治療院。お客様というより患者が、症状を診てもらうために来ます。
私はその場に居合わせませんでしたが、早めに見学に行った人によると、ぎっくり腰の人が担がれて来て施術後に歩いて帰っていったところを見れたそうです。
ここのロミロミを見たらロミロミの概念が変わりました。
ハワイの伝統に基づく治療法としてのロミロミでした。
スパロミのようなリラクセーションもいいですし、スピリチュアリティを大事にした神秘的なロミも好きです。
しかしここの伝統医療的なロミには重みを感じました。
ワークショップ中に見たポーマイカイ(先生)のデモセッションに感動しました。
普段は優しいポーマイカイが、オイルマッサージのセッションが始まった途端に何かが乗りうつったようになりました。神憑り(かみがかり)のようでした。
パーオラのオイルマッサージは、ほぼ前腕だけで行います。全身をロングストロークし、各部位にディテールワークをしていきますが、エサレンとは違う野獣的なリズムと動きで、まるで龍や虎が獲物を襲っているような印象をもちました。
見ていて惚れ惚れしました。こんなにかっこいいロミロミがあるのかと感動しました。
デモセッションは武道の演武のようでした。
一人の人間の中に、男性性・女性性があると言われていますが、ポーマイカイのデモセッションでは男性性が強く出ていました。惚れこむくらいのかっこよさでした。
それと比べると、僕のエサレンは女性性が強く出ている気がします。
女性性のエサレンはこのままにして、男性性の強いエサレン(ロミロミでも)ができたらなと思いました。
[5回]
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