よくお客様に聞かれるのが、
「ロミロミとは何ですか? エサレンとは何ですか? 何が違うのですか?」という質問です。
この質問に答えるのはなかなか難しいです。
一言で説明することに無理があるのかもしれませんが、自分なりの考えではこうです。
ロミロミは、ハワイの伝統に基づいたマッサージ
エサレンマッサージは、エサレン研究所の思想を体に適用したマッサージ
しかし、この説明だときっとよくわからないでしょうね。
ロミロミの技術的な特徴といえば、前腕(肘から手首にかけての部分)を使ったオイルマッサージです。
しかし、前腕を使ったオイルマッサージがすなわちロミロミになるわけではありません。
そこには絶対的にハワイ的な要素が必要です。
そのハワイ的な要素とは。
それは、ハワイの思想であったり、伝統であったり、文化など。
マッサージに思想?文化?などと思う人もあるかもしれませんが、不可欠だと思います。
それを欠いたら、単なる「ロミロミ風」マッサージになってしまう。
逆を言えば、思想や伝統などのハワイ的な要素が入っていれば、オイルマッサージでもオイルじゃなくても、着衣でも脱衣でも、前腕を使っても母指を使っても、ホットストーンを使ってもロミスティック(木の棒)を使っても使わなくても、ロミロミになると思うのです。
ではエサレンマッサージとは。
エサレンマッサージの技術的な特徴といえば、ロングストローク、波のリズム、立体的などがあります。
確かにこれらが無いとエサレンマッサージらしくはないのですが、逆にこれがあれば何でもエサレンマッサージと言えるわけではありません。
ロミロミにハワイ的要素が不可欠なように、エサレンマッサージにはエサレン研究所的な要素が不可欠だと思います。
では、エサレン研究所的な要素とは?
エサレンといえばヒューマンポテンシャルムーブメント(人間性回復運動)。
さまざまな心理療法や思想などを通じて、人間の心と体に働きかけ、人間が本来持つ人間性の回復を目指します。
エサレンマッサージもそのうちの一つ。マッサージという方法で、受け手の心と体に働きかけて、その人が本来持つ人間性にアプローチしていると思うのです。
なんだか、小難しい話になってしまいました。
本当はそんなに難しく考える必要はないと思います。
ロミロミはハワイ的なものを大事にし、
エサレンはエサレン的なものを大事にする。
ハワイもエサレンもそれぞれ歴史があり伝統があり奥が深いもの。
簡単に習得できるものではない。
だからとりあえずは見よう見まねで始めても、少しずつ知っていき、少しずつ深めていくのだと思うのです。
ちなみに、今回(2回目の)ロミロミのワークショップを受けてきましたが、自分はまだロミロミをやってますと名乗れないです。
名乗るほどロミロミについて知識を深めていないからです。
それはエサレンでも同じなのですが、エサレンは思い切って名乗るようにしました。
本心を言えばまだまだ自分なんてエサレンを名乗るには知識も技術も足りないのですが、「自分はこれからエサレンの道を歩んでいくんだ」と踏ん切りをつけたので名乗るようにしたのです。
今回のロミロミワークショップで先生であるクム・ポーマイカイがこう言っていました。
「あなたは十分に能力がある。ほら、できている。だから自信を持ちなさい。自分を誇りに思いなさい。」
謙遜なのか弱気なのか、自分はとかく自信を持てないです。
マッサージもきっとそれなりにはできているとは思うのですが、「自分はできます」と声高に言うことはほとんどないです。
声高に言う必要はないのですが、自信を持つことは大切なことでしょう。自分に誇りを持つことも大切でしょう。
ロミロミではそんな師弟関係的な人間教育の面を感じられました。
まだ自分はロミロミやってますとは言いませんが、ロミロミには敬意があります。
これからも学んでいけたらと思っています。
※なお、ロミロミとエサレンについての説明は、私が自分なりに考えたものです。
自分の理解が足りないために、もしかしたら説明が間違っているかもしれません。
もしご意見などありましたら、私のためにも教えていただけたら嬉しく思います。
[2回]
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