「フィンドホーンへのいざない」(寺山心一翁:著)を読みました。
フィンドホーンはイギリス・スコットランドにあるコミュニティで、滞在したりワークショップを受けたりできます。
エサレンマッサージのワークショップが開催されているので、以前から名前だけは聞いたことはありました。
フィンドホーンはとてもスピリチュアルな場所です。
創設者が精霊からメッセージを受けてこの地を作ったというところからして、もうスピリチュアルです。
スピリチュアルに関して興味がある人、無い人、信じる人、信じない人は様々でしょうが、私は比較的すんなりと読むことができました。
「エンドウマメの精霊から野菜の育て方を教わる」というのはイマイチぴんと来ませんでしたが、
「植物を切るときには話しかけて許可を得る」というのは実は自分もやっていることです。
スピリチュアルというと、なんだかふわふわしたような、浮世離れしたファンタジーと思う人もいるかもしれませんが、実は自分がそうだと認識していないだけで案外とスピリチュアルな行動をしているかもしれません。
僕はオーラは見えないし、チャクラが開くといわれても気とかエネルギーとかもぴんと来ないですが、次の文章のところでは妙に共感させられました。
「私は毎朝日の出を待つうちに、太陽が顔を見せるちょうど四十分ほど前、小鳥たちがいっせいにさえずりはじめることに気づいたのです。」
「小鳥たちは、木々が光合成を始め、大地に満ちている空気の質がパッと変わる瞬間を感じとっていたのでした。」
「私は自然の仕組みのすばらしさを感激するとともに、人間はこういう宇宙の営みを忘れているのではないかと思いました。」
「私は日の出までだいぶ間がある時刻から、小鳥たちが眠っている木立のそばで観察してみました。すると小鳥が鳴き出す瞬間に、木の葉からふわっとした期待が出ているのがわかったのです。」
「日の出前に松、杉、檜のような大木の前に立っていると、樹木が水を大地から吸い上げはじめる瞬間に樹木から気が発せられるのがわかるというお話をうかがい、意を同じくし、嬉しくなりました。」
これを読むと、気とかエネルギーもあるのではという気がしてきませんか?
最近の私は、「お金」のしがらみに悩むことが多いです。
この本の中にお金に関する部分があったので、お伝えします。
「霊性を追及する人は、しばしばお金を卑しみます。けれど、それは拝金主義と同じく、お金に対するこだわりです。」
「本来、お金は善でも悪でもなく、ただエネルギーをは運ぶ媒介なのです。」
「商品を買うという行為は、その背後にある人々とのかかわりを買うことでもあります。商品の背後には、それを生産した人、運搬した人、販売する人がいるからです。あまりにも安い商品は、誰かがどこかで適正な賃金を得ていないということです。」
「有機野菜かフェア・トレード商品か地域の特産品かという私たちの選択のひとつひとつが、この世界を織りなしている」
「だからこそ、買い物は霊的な気づきを実践する場でもあるのです。」
「『こういう理由で、私はこれを選ぶのだ』と意識すれば、瞑想するのと同じように、広い視野を持つことになります。」
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