今回の台湾旅行の主目的は台湾人エサレンマッサージ・プラクティショナー(認定マッサージ師)にお会いすることでした。
彼は台湾人で2人目の男性プラクティショナー。
しかし一人目の人は台湾にはおらず、実質男性は彼だけのようです。(トレーニング中の男性はいるようです、確か)
日本でもそうですが、一般的には台湾でも裸になるオイルマッサージへの抵抗は強いようです。女性同士の練習ならともかく、男女で練習する機会はほとんど取れないそうです。
なので、一緒にエサレンマッサージの練習をしましょうという話になったのでした。
彼はまだマッサージ師としてはビジネスをしておらず、興味があるスピリチュアル的なものを学んだり、お客さんに提供したりしているようです。 (タロット、風水、レイキなど)
彼のマッサージは、正直に言ってまだ習得途中という感じでした。
もちろんそれはそれでいいんです。だからこその練習ですし、自分もかつてはそうでしたから。
ただ、ぎこちないながらも、彼なりに心で触れて心を感じようとしているのが伝わるマッサージでした。
その気持ちが、技術の巧拙よりも大切だと思います。
今度は自分の番。
「先輩面していいところを見せてやろう」などとは思わず施術しました。
そう考えてしまうことが既に先輩面なのかもしれませんが、実際には自分はマダマダです。自分が理想とするプラクティショナーに比べたら、自分なんて本当にまだまだ駆け出しです。
楽しく自由に施術しました。
何も考えず、時計も見ず、手の動くがままに。いいところを見せようとも、結果を出そうとかも、効果的に行おうとも考えずに。
普段、仕事として施術をしていると、いろいろな「縛り」が出てきてしまいます。
「お金を頂くからにはそれ相応の」とか「肩が痛い人には楽になってもらえるように」とか「エサレンらしくロングストロークを多めに」などと施術に制限をかけています。
わかっています。自分がその制限を作って、自分でそれに縛られているのは。
本当はそんなの必要ではないんですけどね。頭ではわかってはいるけど、その縛りから逃れられない。
難しいです。
台北の街中のマンションの一室。窓を閉めていても車の騒音が入ってくるような空間でしたが、不思議と二人だけのエサレンワールドになっていました。
ああ、マッサージっていいなぁ。
こうやって、各地のマッサージ師と交流するマッサージの旅に出たいです。
[2回]
PR
http://oil.blog.shinobi.jp/Entry/676/エサレン練習-台湾旅行記(4)