先日ご来店の新規のお客さんについて思うことがあったので記したいと思います。
その方はとある楽器を演奏しているのですが、痛みが出てすごく困っているとのこと。楽器は続けたいので、痛みの出ない奏法を探したり今も出る痛みを和らげたりと苦労なさっているようです。
「対症療法的なものではなく根本的な改善を望んでいる」とご来店時におっしゃっていたのですが、私が「できることはあくまで筋肉を緩ませて、筋肉由来の痛みを和らげること」と説明をして施術を受けていただきました。
施術後、彼は「だいぶ楽になりました」と言って帰っていかれましたが、果たして自分の施術はこれでよかったのだろうかと後から考えてしまいました。
そもそも当店では治療をうたっていないのですが、コースメニューに整体の文字があることから、治療を求めてくる方もいらっしゃいます。
肩こりや腰痛などのよくある症状にはある程度の事はお応えできると思うのですが、初めてやあまり経験のない事例には以前学校で習ったことや過去の経験や推測を総動員して対応しています。
その時の自分としては最善の方法で行ったつもりですが、他のもっと知識や技術のある人ならどうしていたのだろうかと思うのです。あれが最善の方法だったのでしょうか。
最近はエサレンボディワークのほうに自分の比重が傾きつつあり、「いかに心を解放させられるか」「いかに心に働きかけられるか」というような心の面について考えることが多いのですが、今回のお客さんを経験して、やはり体の不調に対応すべく筋骨格系の知識も必要であり、今の自分にはまだ足りていないのだなと思わせられました。
自分のことを過小評価するわけではないのですが、やはりまだまだ自分には勉強が必要だと思います。
どんなお客様、どんな主訴の方が来るかわかりませんが、せっかく来ていただいたのなら満足のいく施術を提供したいですし、そのための準備も必要だと改めて感じました。
この施術の世界は本当に奥が深いものです。
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