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石見銀山-(7)大阪・出雲旅行記

温泉の後は石見銀山に行ってきました。

僕の中では石見銀山は「ガッカリ世界遺産」という印象でした。
しかし、せっかく島根まできたのだからどれくらいガッカリか見に行こうと期待度ゼロで行ってきました。

そんな気持ちで行ったのですが、とてもよかったです。

鉱山の遺跡自体は、正直に言って「まあ、こんなものか」という印象ですが、
ボランティアガイドの方の説明がとてもよく、見るだけではわからないことを知ることができました。


銀山が栄えたのは安土桃山~江戸時代。
最盛期は人口が20万人いて、世界に銀を輸出し栄えていたようです。
今はその面影もなく、とてもひっそりとしています。

私が行った時は真冬の平日の夕方近くということもあり、人がほとんどいませんでした。
まるで辺りは「眠っている」ようでした。
昔は栄え「生きて」いたのだが、今は年老いてゆっくりと「眠っている」ようでした。

鉱山自体は100年前に閉めているので「死んでいる」と感じてもよいはずなのですが、「死んでいる」感じはしませんでした。
人々の記憶から消えつつも、この場所はまだ死んではいませんでした。



石見銀山の間歩と呼ばれる鉱山を見学した帰り道に神社があったのでに立ち寄りました。
道は苔がはびこり社屋はところどころ朽ち果て、ここも時代から取り残され「眠っている」ようでした。

眠っているのだけど、不思議な吸引力を感じました。
スピリチュアルなことに傾倒しているわけではありませんが、この場所は「パワースポット」な感じでした。



僕は神社でお賽銭を入れる時は、財布に指を入れて一番最初に触ったお金をお供えするようにしています。
普段は100円とか10円とかが多いのですが、この時は500円玉でした。
500円玉だったことは実は初めてです。

眠っているようでいてやはり生きている、しかも強い力を持っている。
そんなことを感じてお参りしてきました。

ガイドブックに載っている「パワースポット」もいいですけど、この神社もなかなかですよ。

 
 

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