エサレン研究所で、私が好きなことがあります。
それは、目で合図することです。
道を歩いていてすれ違う時、ドアホールド(他の人の為にドアを開けて待っててあげる)する時など、ほとんどの人がにっこり微笑んで目で合図してくれます。
"Thank you"と言葉にする時もありますが、この目で合図するアイコンタクトが私は好きです。
アメリカではアイコンタクトをする人が比較的多いのですが、エサレン研究所と街中ではその度合いが違います。ほぼみんなしています。
研究所を離れて街でアイコンタクトをする人が少なくなると「下界に降りてきたな」と感じます。そう、エサレンは天国みたいな場所なんです。
私は英語が話せません。
全く話せないわけではないのですが、言いたいことの1/10も言えません。
(なので、いつも通訳付きのクラスに参加しています)
今は英語はわからないけど、いつかは英語ができるようになりたい、現地の人とコミュニケーション取れるようになりたいなと思っています。
エサレンで一人で温泉に入っている時、一人で食事をしている時など、たまに近くの人が声をかけてくれます。
「いつかはコミュニケーションを取れるようになりたい」と思っているのだから、それを実践すればいいのに、実際にはうまく英語で言えずに逃げ出したい気分になります。(そして、たまに本当にその場を逃げ出す・・・)
情けないなと思いつつも今の自分の語学力じゃ仕方ないかと自分に言い訳していたのですが、それは間違いであると思えることがありました。
それは、とあるメキシコ人の人を見た時です。
彼はエサレン研究所で働いているのですが、英語がほとんど話せません。
確かアメリカには10年近く住んでいるようですが、英語は単語程度しか知らないようで、「よくこれでアメリカに住んで働いていけるな」と驚くほどです。
しかし、その彼は片言の単語で、話の内容があるような無いような会話でみんなと笑顔で仲良くやっています。
きちんとした言葉で正しくメッセージを伝えることはもちろん大切ですが、コミュニケーションはそれだけではない。というか、むしろそれ以外の「伝えたい」という気持ちや、それを伝えようとする行為のほうが大切なんだろうなと思いました。
文章が言えなければ単語でいい。単語が言えなければジェスチャーでいい。
伝えられないからと逃げ出すのではなく、伝えられる方法を探せばいい。
単語や文法を覚えるのも大切ですが、伝えようとする度胸が自分には必要だと感じました。
[2回]
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