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【旧】てあてやブログ -アロマオイル整体&エサレンボディワーク

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「家族連鎖のセラピー -ゲシュタルト療法の視点から」

家族連鎖のセラピー -ゲシュタルト療法の視点から
百武正嗣:著

以前、同著者の「気づきのセラピー -はじめてのゲシュタルト療法」を読みました。その本と同様、この「家族連鎖のセラピー」も読みやすくわかりやすく書かれています。私のような心理療法・ゲシュタルト療法の素人にも優しい本です。

個人の抱える心理的な問題を家族という視点から探る内容です。

深刻な家族関係を持つ人、
円満な家族関係の人、
円満でも深刻でもないけど多少は気になることがある人、
などそれぞれだと思います。

自分はどちらかというと3番目(多少は問題がある)だと思います。自分にもいくつかの心理的な問題がありますが、それを考えた時に「ああ、そういえばこれは自分の家族の問題と繋がっている」と驚きました。もちろんすべての問題がわかりやすく気づけるわけではないです。また、自分と直接の関わりのある親の代だけではなくその前の先祖の代から繋がっている可能性もあると書いてあります。会ったこともない先祖の代から繋がって今の自分に問題が起きているというのはちょっと考えにくいかもしれませんが、この本を読むと納得がいきます。


家族連鎖は心理療法のゲシュタルト療法という視点でかかれていますが、過去が自分に作用しているという点で、次に挙げる本との共通点を強く感じました。


知人から頂いた本で、偶然に次に読んだ本です。



幸運を引き寄せて離さない「循環の法則」と「引力の法則」
島本了愛:著


これはスピ的自己啓発的な本で、「こうすればよりよく生きられますよ」ということがわかりやすく書かれています。

要約すると、
『自分に起こる出来事は以前の自分がしたことが返ってきているもの。だからいま自分が同じことすれば、またいつか返ってくる。循環している。良い事も、悪い事も。ヤッテヤラレテ、ヤラレテヤッテ。だから悪い循環を断ち切りたい時は、自分がされて嫌なことを自分がしないことだ。ただ、その時は辛い「負の感情」が生まれてくる。そういう感情は素直に解放すればいい。溜め込まないことだ。』
というようなことが書かれています。

その負の感情(イヤだ、辛い、泣きたい、怒りなど)を溜め込まないことを喩えで「負の感情は、感情のウンチ」と表しているのはとてもわかりやすかったです。

「出したいときに出せば元気でいられるけど、ためてしまうとさまざまな病気を引き起こす」。「ただ、大人だから、子どものようにいつでもどこでも怒ったり泣いたりしません。どこでもかまわずウンチをしないのと同じで、わいてきた負の感情も、一人でこっそり解放する、これが感情解放のエチケット」。
だそうです。
わかりやすいですね。




さて、「家族連鎖のセラピー」に話を戻します。

この本は、家族関係に問題がある人はもちろん、そうでないと思っている人も参考になると思います。
決して心理療法関係者向けだけの本ではないので、興味がある方は読んでみてください。


さて、この本の中で印象的だった部分を転載します。
「今-ここ」に現れてくる「未解決な問題」。自分にもあります。



(以下引用)

ゲシュタルト療法の基本的な考え方であるアンフィニッシュド・ビジネスという概念からとらえていきたいと思います。これは日本語では「未完了な事柄」とか「未解決な問題」と訳されています。
(略)
人や動物は、生存するために「今-ここ」の現時点で必要なことに気づく能力を備えています。例えば水分が不足してくれば、のどの渇きに<気づく>ことができます。(略)このように生き物は有機体として生存に必要なことを感じたり気づいたりするようになっているのです。
この原理は精神的なことでも同じようにあてはまります。人間は動物の中で最も精神(心)を発達させることができました。そのために、人間は「未解決な問題」にも対応する能力を獲得してきたのです。(略)有機体としての人間は精神も同じ原理で不足している<未完了な>心の穴を埋めるために必要なことに気づく能力を獲得してきました。

もし、この生存に必要なことを満たすことができなかったとしたら何が起こるでしょうか。その<未完了>な事柄に対して、さらに欲求が高まっていきます。(略)空腹を抑えていると「空腹感」はさらに強くなっていきます。(略)
精神の機能も、これと同じことが言えます。もし人が悲しい体験をしているのに泣かずに我慢していると、どんなことが起きるでしょうか。(略)
悲しみや甘えたい気持ち、寂しさや怒りはさらに高まっていくのです。つまり感情や気持ちは、<未完了>で表現されないでいると、それを刺激する出来事や人に出会うと過剰な反応を起こしてしまいます。このように<未完了な>感情や経験は時間と空間を越えて存在するのです。それが完了するまで、日常の刺激に出会うと<浮き上がる>のです。
(略)
私たちの<未完了>な感情や、抑え込んで感じないようにしていた「未解決な問題」も、日常の生活では見えないように隠されています。
このように「今-ここ」の現時点では、あたかも存在しないように見えるのですが、いつでも存在し続けているのです。時間と空間を越えて存在し続ける、というのがゲシュタルト療法の「未解決な問題」の概念です。

(引用終了)

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